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タイマッサージの解剖生理学(2)
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| 背中のマッサージ |
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タイマッサージの背中マッサージは、①背骨を支えている脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)の緊張を和らげるために、3つのエネジーポイントと、2本のエネジーラインを施術して行きます。
また、それとセットで、②肩甲骨とその周辺の筋肉もマッサージします。
その場合は、肩甲骨を動かしている筋肉群と、肩関節を動かしている筋肉に分けて考えてみると施術が混沌としません。
脊柱起立筋は、おおまかに言えば腸肋筋(ちょうろくきん)、最長筋(さいちょうきん)、棘筋(きょくきん)の3つの筋肉群でできています。
エネジーポイントは、①一番が、腰椎(ようつい)の5番の横、から、②二番、③三番と脊柱起立筋が腰椎や腸骨稜(ちょうこつりょう)に付着する部分の骨と筋肉のつきギワを押します。
エネジーポイントの①はエネジーライン①の始まりとなり、これは最長筋のふくらみと棘筋の間(背骨側のキワ)を頚椎(けいつい)の7番の手前まで押して行きます。
エネジーポイントの②は、最長筋と長肋筋(ちょうろくきん)のもりあがりの間です。
エネジーポイントの③は、ライン2の始まりです。
長肋筋の肩甲骨側のキワを押して行きます。
脊柱起立筋は自律神経の一つ、交感神経の影響を強く受けます。
日常生活で、ストレスを強く受けると、交感神経が興奮し、脊柱起立筋が緊張してしまいます。
また逆に、脊柱起立筋の持続的な緊張は、交感神経の興奮を招きます。
ですから、いつも背中の筋は柔らかく保っていることが大切です。
マッサージを行うときに、脊柱起立筋に対して過度に強く押すと、かえって筋肉の緊張をまねきき、交感神経を興奮させてしまいます。
タイマッサージで、この脊柱起立筋に肘や膝を使う理由は、強く押すと言うよりも、むしろこの筋肉が頑丈で分厚く指では緩みにくいという意味です。
背骨を押すのは危険じゃないですか?」と言う質問があったので、腰椎の3番あたりで、人間を切断図を考えしてみました。
確かに、棘突起の先は皮膚の表面に近いのでとても危険です。
タイマッサージでは、「脊柱起立筋」の分厚いステーキのような筋肉の骨際(背中のライン①)を押します。
これを見ると、かえって親指の方が可哀相そうな気がしますね。
親指のコントロールがきかない人は、背骨の外側にはじく感じで押していくのが良いかもしれません。
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肩甲骨のまわりにある筋肉は、肩甲骨を動かす筋肉群です。
僧帽筋(そうぼうきん)
菱形筋(りょうけいきん)
肩甲挙筋(けんこうきょきん)
前鋸筋(ぜんきょきん)
などで、肩コリの原因となる筋肉群です。
現代人のマッサージ箇所としては重要ポイントで欠かせないところです。
肩甲骨の上についてる筋肉は、肩甲骨そのものではなく、肩関節を動かす筋肉です。
回旋筋腱板(ローテーターカフ)と呼ばれる
棘上筋(きょくじょうきん)
棘下筋(きょくかきん)
小円筋(しょうえんきん)
肩甲下筋(けんこうかきん)
と、
大円筋(だいえんきん)
広背筋(こうはいきん)
三角筋(さんかくきん)
大胸筋(だいきょうきん)
上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)
などです。
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肩関節は、四十肩、五十肩とか良く聞くように、年齢とともに故障しやすい部分です。
タイマッサージでは、わきの下は危険な部分として施術しません。
腋の下や膝の裏の外から守られるようにできている部分には、重要な血管や神経などが収められています。
ですから、腋(わき)の下を安易に押したりすると、後で痛みを起こしたりします。
肩こりを解消するマッサージは、肩甲挙筋とか僧帽筋に対して行いますが、、この反対側の拮抗筋である大胸筋や前鋸筋がゆるんでいないと効果がありません。
ですから、この脇(わき)の下の筋肉をゆるめることが肩こり解消には大切なことなのです。
腋(わき)の下は、三角筋や前鋸筋が前後で壁を作っていますので、そこを揉むことは有効です。
わきの下の奥ははリンパ球のあるリンパ節ですから、マッサージは軽擦にとどめます。 |
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| 腎臓と遊離肋骨 |
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左は、人間のろっ骨です。
昔は六骨とおもって、6本だと思ってました。
肋骨です。
肋骨は、外界からの衝撃から内臓を守る役目をしています。
上から骨を数えて行ってください。
まん中を立て走る骨(胸骨)につながっている骨は10本(10ペア20本)です。
胸骨(きょうこつ)につながらず、浮いている骨(遊離肋骨)が2本(2ペア4本)あります。
タイマッサージはこの遊離肋骨が重要です。
肋骨は折れやすい骨です。
肋骨にひびが入ったとか、折ったとかは良く聞きます。
肋骨の骨折自体は、痛み止めとシップだけで、自然治癒を待つのが一般的です。
問題なのは、肋骨が折れて、その骨が肺などの内臓を傷つけてしまうことです。
リラクゼーションのタイマッサージでは、それほど強くおさないし、あまり肋骨の骨はいじらないので問題はありません。
遊離肋骨は、肋骨の中で折れにくい骨です。
遊離していて柔軟性があるからです。
この遊離肋骨の柔軟性が問題で、うつ伏せで、背中側から押したときに、この部分に位置する腎臓を圧迫するのです。
腎臓は、ちょうど肋骨の下端の高さで、背骨を挟んで左右両側にあるソラマメのような形をした約12センチ×6センチ程度の臓器です。血液から老廃物を濾しとって尿を生成して排泄する役割をしています。
また、血圧のコントロールに関するホルモンや造血に関するホルモンを産生しています。
圧迫すると、危険というよりは、気持ち悪い感覚を起こします。
施術のクロージングで、座位でここに振動をあたえるチョッピングやゲンコツヒットなども、この部分は避けます。
つまり、背中側から肋骨の上から11~12番の遊離肋骨の上を強く圧迫または振動を与えると、腎臓の内臓感覚が不快を感じます。 |
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| チェンマイクラッシクアートマッサージスクール(CCA)の教科書より |
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| リンパ管は第2の静脈 |
血液循環のところで、動脈は栄養分を運ぶ上水道のような役割で、静脈は老廃物を運ぶ下水道のような存在であることを学びましたが、静脈の働きは、第2心臓である足やふくらはぎの活躍が必要でした。
リンパの働きは第2の静脈です。
リンパ管は静脈では運びきれない老廃物の1割を運びます。
リンパの役割は、この老廃物を運ぶ役割ともう一つあります。
1つは、細菌やウイルスと闘って、体を病気から守る役割です。
この戦いの戦場となるのは、「リンパ節」と言う場所です。
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リンパマッサージの基本は軽擦です。
しかも、リンパ節の軽擦はとても気持イイです。
タイマッサージは、このリンパ節の部分は、危険なので圧をかけないという意味で基本的にはマッサージしません。
リンパ節は、ここを飛び越えてマッサージして行くわけですが、せっかくですから10秒でも良いですからソフトなフィンガーサークルを入れると良いのではないでしょうか。
「タイマッサージ」と「○○マッサージ」の融合みたいな試みがありますが、あまり成功していないようないように見えます。
理由は分かりません、パンとご飯みたいな、主食と主食がぶつかってしまうのでしょうか。
でも、こういう小技(副食)は、「自分流のタイマッサージ」にはどんどん取り入れて行くべきでしょう。
特にリンパに関しては、美容・キレイの用語「たるみ」「むくみ」「小顔」「○○痩せ」みたいな言葉とともに使用すると、クライアントの心理に聞き捨てならない影響を与えます。
鎖骨リンパ節
先ずマッサージで開放しなけらばならない一番重要なリンパ節。
特に左鎖骨はリンパ液の最終終着駅で、最後に心臓に注ぎこまれる場所です。
玄関の前の大きなゴミ箱です。
疲労・老化
腋窩リンパ節
外部からのウィルス免疫機能が働き、腫れやすい場所。
手のむくみ・腕の疲れ・二の腕のたるみ
顎下リンパ節
二重顎・フェイスライン・小顔
腹部リンパ節
胃や十二指腸などの消化器官などからリンパを受け取り体外に排出する。
子宮・腸・便秘・生理不順
鼠径リンパ節
下半身のリンパ液が流れ込む主要駅。
下半身太り・冷え症・ヒ
ヒップのたるみ 膝窩リンパ節
むくみ・冷え症・静脈瘤
耳下腺リンパ節
ニキビ・美顔
頚部リンパ節
首・肩コリ・頭痛
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| 腕と手のマッサージ |
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右はカナダの脳神経外科医ペンフィールド氏が描いた脳の地図です。
体の各部位からの体性感覚が大脳皮質のどの部分に投射されているかを示したもです。
描かれている顔や体の絵は、各部位からの入力が、どれぐらいの領域に投射されているのか、その面積比を表しています。
人間の体の形とは大きく異なり、唇や顔、手などから入力を受ける面積は大きく、脚や尻などから入力を受ける面積は小さくなっています。
こうした面積の大小がそれぞれの感覚の繊細さに対応しているのです。
左は、ロンドン資料博物館にある、その大きさをあらわしたちょっとグロテスクな人形で、cortex man(大脳皮質マン)と呼ばれています。
リラクゼーションのマッサージとしては、この大きな部分=特に感受性の強い部分のフェイスマッサージやハンドマッサージははずせないということになります。 |
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| フェイス&ヘッドマッサージ |
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フェイスマッサージのポイントは、
①ソウボウ筋(肩・首)
②頭
③表情筋
の3つです。
また、フェイスマッサージの目的は、
①顔の血行を良くする
②表情を柔らかくする
③精神的ストレスを緩和する
の3つです。 |
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僧帽(ソウボウ)筋は、『肩こりの筋肉』として有名です。
ソウボウ筋は、頭と肩甲骨を支えています。
成人男子の頭や腕はそれぞれ約4kgあります。
つまりソウボウ筋は2リットルのペットボトルを2本分の頭を支え、さらに左右に各2リットルのペッ
トボトルを2本ずつの腕を吊り下げているのです。
ソウボウ筋は心臓からの顔や頭に血流を送る通り道です。
ソウボウ筋のコリは、顔や頭への血行不良につながります。
また、頭はヒフ一枚で、顔とつながっています。つまり頭と顔は一体なのです。頭をほぐすことは、顔をほぐすことにつながります。頭には血流を良くするツボがいっぱいあります。
ソウボウ(僧帽)筋と言う筋肉の呼び名は、この筋肉の形がイタリアのカプチン修道会の修道士のかぶる長頭巾(カプチョ)に形が似ていることによります。また頭巾の色が茶色のことからカプチーノの由来にもなっています。
この背中に垂れたソウボウ筋の形をしたフードは、頭にスッポリと被るとまさにソウボウ筋の実態を表すことができます。
実はソウボウ筋は、筋膜というネットで、表情筋をつつんで、ひっぱり上げています。ですからソウボウ筋のマッサージもも表情筋活性化のために有効なのです。
筋肉は使わないと衰えます。
それは表情筋も同じです。
表情筋が衰えると支えきれなくなった皮フはニュートンの法則によってタレてきて顔のタルミや折りジワをつくります。
表情筋が衰えてイシュクすると、血行不良になり、顔にクスミやシミをつくります。
精神的なストレスは、頭や顔のコリになって、頭痛や渋い表情になって表れます。
頭のツボを圧したり、頭皮を摩擦することは精神的ストレスの物理的な緩和にもなります。
髪の毛は体の中の毒素を髪の毛に集めて抜け落ちるという排泄作用 (デトックス作用)がありますが、明るい表情をつくるためには、精神的な悪いものもデトックスする必要があります。
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| 表情筋の筋肉の分布を知ることは、繊細な顔のマッサージをすることにおいて役立ちます。 |
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| サイエンス・ゼロ |
| Beauty&helth |
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