|
| 行列のできるマッサージ |
 |
これは、オールドメディソンのワサン・チャイヤカン先生に教えていただいたことをまとめたものです。
オールドメディソンは、40年近く施術サービスをしていて、いつも満員です。
リラクゼーションのマッサージと医療系のマッサージのことです。
医療系のマッサージは、特別な才能と専門的な知識が必要なもの、そしてそれは基本的に「痛いマッサージ」だから、クライアントは不快だし、次のアポイントはこなかったりします。。
元々クライアントの生活習慣が原因で起こっているものも多く、クライアントの多くはそれを改めようとしないので、いつも同じ状態に戻ってしまいます。
そして、不満な顔で「先生治りません」と言います。
と言うことで、治療系のマッサージは、ビジネスとしてあわないし、クライアントも暗い顔でくるので楽しくないと言うことです。
リラクゼーションのマッサージはどうかと言うと、「良いマッサージ」の基準を守っていれば、列についてまで、受けようとする。
そして大満足でチップを払って帰っていく。
オールドメディソンもたくさんの施術者がいますが、「痛いマッサージ」をする施術者はほとんど消えて行ったそうです。
そして先生のおっしゃった「良いマッサージの基準」は、次の2つの基準です。
一つは、「気持ちイイかどうか」、お客は単純に気持ち良ければ、リピーターになるし、そうでなけば2度と来ません。
もう一つは「危険じゃないかどうか」、これは事故を起こしたら、まあ他のお客も一緒にこなくなります。
これは、とても単純な基準ですが、余計なことは考えず、これを守っていれば
もしお客さんから「ヘルニアは治りますか?」って聞かれたら、勇気をもって「タイマッサージでは治りません。」って答えましょう。
親切心で、うかつにお客さんの患部をいじりまわったりすることは危険です。
ただ、危険度もその知識や経験によって度合いが変わっていきます。
知識や経験があり、「ヘルニアの腰をかばって、足の筋肉が異常にはっている」などと気づけば、そこを念入りにマッサージして、「気持ちイイ」マッサージにつなげることができます。
|
 |
|

|
| 問診の重要性 |
良いマッサージをするためには、施術前にクライアントに問診するこが重要です。。
1.危険じゃないマッサージのために
@クライアントの健康状態、病歴などを聞きます。
簡単な例としては、手術後1〜2年は、その手術後はさわってはいけません。
また基本的には、病気、筋肉の炎症、骨の障害に対してマッサージは効き目がありません。
Aアルコールの問題と、飲食の問題ですが、共に飲酒・飲食後すぐにはマッサージをしない方が良いです。
アルコールを飲んでお風呂に入るとか、運動するとか言うことと同じ意味ですが、タイマッサージが「仏教」の影響を受けていることも関わっています。
飲食後1時間以上後が、適切ですが、すぐであれば特にお腹まわりは施術しないようにしましょう。
■危険度の高い技
@血止め(風門を開ける技)
タイマッサージには、大腿部の付け根の血管を圧迫して一時流れを停止させるテクニックがあります。
この技は、高血圧、心臓病、血液関係の疾患のある人、また高齢者にはしてはいけません。
A足を頭の上にあげる技
足を頭の上にあげる技も、高血圧、心臓病、血液関係の疾患のある人、または高齢者にはしてはいけません。
Bストレッチ
骨や関節に問題のある人、妊娠中の人、高齢者には、ストレッチをしてはいけません。
C強いプレッシャー
糖尿病、腎臓病、妊娠中の人には、強いプレッシャーの指圧はしてはいけません。
例えば、糖尿病の人は、筋肉の感受性がなるため、強めのプレッシャーを要求しますが、糖尿病の人の筋肉は傷つきやすく、しかも傷つけてしまうと治癒しにくいもので危険です。
妊娠中の人には、子宮を収縮させるツボも存在します。
2.気持ちイイマッサージのために
@クライアントの職業や生活習慣を聞いておくと、気持ち良いマッサージに役立ちます。
1日中座ってパソコンを操作している人と、1日たって商品を売っている人では、コリの部分が違ってきます。
Aクライアントが欲す「押す力の程度」は、必ず聞きます。
それは、強・中・弱の分類だと思いますが、これはクライアントの考える強とセラピストが考える強は当然違っています。
ですから、問診とともに重要なのは、押した指が感じる筋肉の反応による触診、クライアントの表情による観診です。
見ざる、聞かざる、言わざるでは、気持ちイイマッサージはできません。 |
 |
|
| タイマッサージ上の禁止事項と注意事項(タイ伝統医学のテキストより) |
タイマッサージは、古来から病気を治療したり、ある不具合な症状を軽減する方法です。
しかし、タイマッサージは体に危険だと強く思っている人も多くいます。
その理由は、タイマッサージ上の事故を見聞きしたり、実際に経験したりしたことによるものです。
タイ古式マッサージが、まだ世間に正当に評価されていないことも誤解を生む原因ですが、施術者が、施術中に注意不足だったり、人体の構造や身体器官に関する理解が欠けていて、事故を起こすこともあります。
またマッサージに関してよく誤解されていることは、「痛くマッサージすれば症状が治る」と言う事です。
実際のところ、人間は自己治癒能力をそなえていて転んで血が出たり、アザになった部分があっても、そのままにしておいても、自然に治ってしまうものです。
タイマッサージはむしろこの自己治癒能力を高める手法なのです。
ですから痛さに関係なく、タイマッサージはすべて自己治癒能力の機能がより良く働くようにすることが目的なのです。
またタイマッサージはどんな痛みも軽減できるものではなく、治せない症状もたくさんあることを良く肝に命じてください。
内臓の化膿、炎症、筋肉・腱・筋膜の損傷、骨折、熱、内臓に起因する病気は治せません。
ですから、セラピストは、その痛みや不具合がタイマッサージによって軽減できる種類のものであるか判断できるように、病気やケガに関する知識を身につけなければなりません。
タイマッサージにあたっては、次の事項を頭において、その患者にあった最善のマッサージ方法を選択できるようにする必要があります。
1.セラピストは、身心が健全で、愛にあふれ、クライアントを癒そうという思いがあること。
2.セラピストは、相手の身体に直接触れるので、危険が及ぶこともありますので、人の臓器や器官、病気について知識、理解があること。
3.セラピストは、プロとして向上心をもって練習に励み、実践によって熟練度を磨き、何か疑問が起こったら、人に聞いたり、書物を読んで、はっきりと解決しておくこと。
4.セラピストは、例えばお腹などの敏感な部分は、内臓のことをはっきり知ってからでないとマッサージしてはなりません。
またどこかが炎症していたり、月経中、骨折などをしてる場合は、マッサージしてはいけません
5.セラピストは、マッサージ後もクライアントの体に注意し、内出血や打撲がある場合は、温めて、クライアントに体を休ませ、激しい運動を慎むようにアドバイスしなけらばなりません。
6.筋肉・腱へのマッサージは、あまり強く押しすぎると、内出血や肉離れを起こす恐れがあります。
7.関節のマッサージは力の加減を正しくしないと、脱臼することもあります。
8.指先、爪などの鋭い先でマッサージするとケガをすることもあります。
9.血管を必要以上に強く押したり、擦ると、血管をやぶって内出血することがあります。
10.神経を必要以上に強く押したり、擦ると、神経を炎症させたり、痺れや麻痺を起こさせることになります。
11.骨の上のマッサージ、例えば肋骨、頭蓋骨、関節へのマッサージは、強すぎると、骨を折って、その骨が内臓につきささる危険があります。
12.筋肉や腱、関節を強く曲げたり、伸ばしたりすると、筋肉、腱、関節の組織が損傷することがあります。
13.肝臓、すい臓、脾臓、腎臓、膀胱などの内臓上のマッサージは内臓に内出血を起こして生命を危険に及ぼすことがあります。
|
| 具体的なお店の注意書き |
東京でマッサージサロンを6店舗展開している「ラ・イム」さんのお店の注意書きです。
※ここでもCCAのタイ古式マッサージの手技が学べます。 |
 |
| 気持ち良いマッサージためのテクニック |
チェンマイ式マッサージは、クライアントにとってもセラピストにとっても、共に気持ち良いものです。
ここでは、気持ち良いマッサージの秘訣を紹介します。
1.マッサージは注意深く「考えるマッサージ」を行う
人の体は、その人間の数ほど違います。
解剖図に載ってる人体は、そのモデルとなった人のものです。
ですからマニアルは通用しないのです。
セラピストは、その人にあわせて、その都度、注意深くテクニックや手順を選択する必要があります。
それは、やはり、「気持ち良いか」「危険じゃないか」の基準です。
施術中は、注意深く相手の反応を観察し、時々クライアントの様子を聞くことが不可欠です。
2.マッサージ姿勢
良いマッサージとは、クライアントにも、セラピストにも無理がないマッサージです。
マッサージの姿勢には特に注意する必要があります。
チェンマイ式のタイマッサージは、セラピストの体にも優しいマッサージです。
無理な体勢での施術は、セラピストをひどく疲労させ、有害です。
正しい施術姿勢は、体から無理な力が抜けていることです。
基本は、膝をついて、背筋を伸ばして、腕をまっすぐにし、膝で移動することですが、ただどんな姿勢も長く同じ姿勢を続けてはいけません。
3.タッチング
マッサージは相手の体に直接タッチすることです。
良い感じのタッチは、温かく、切れ目のないタッチィングです。
セラピストは、体を清潔にし、手を温かく保つようにしなければなりません。
「ウォームタッチ、ウォームハート」という言葉があり、温かいタッチィングは、愛情さえ感じるものです。
手の冷たい人は、両手を擦り合わせたり、布でこすったりする必要があります。
そして、できるでけ広い範囲をタッチィングするようにします。
位置を変えるときは、タッチしたまま移動します。
4.力の使い方
ゆったりした姿勢で、自分の体重を利用すれば強く押すことができます。
ただ、マッサージを受ける側も力の受け具合は個人差がありますので、筋肉の状態や反応を観察して調整しなければなりません。
もし相手が痛みを感じれば、筋肉が硬くなって抵抗しますし、表情も強ばります。
またクライアントに直接に聞くことです。
力の加減は、マッサージを受けてる人が対応しやすいように、軽く押しはじめて、次第に強くしていきます。
しかし、押しすぎて、内出血やケガに至らないように注意します。
|
|
|
|
|